DNAFORM’s diary

企業ブログです

個性それぞれ2

達人はランダムピックの方式らしい。f:id:DNAFORM:20210610200108j:plain

先週、ちょっとした実験操作を行う仕事を手伝いました。その時に見た発見というのか、意外にやり方がそれぞれ違っていることを目の当たりにし、興味深かったので、ここにご紹介。

写真に写っているこの方、実験操作のプロフェッショナル。日頃は職業として実験操作を行うことを生業としており、この腕と頭はピカイチ。つまり、ベテランであり、上手い、慣れている人です。達人。

そして手元にある道具、横一列に24ヶの小分け容器(エッペンチューブ)がセットされており、ここでのミッションは、24種の検体を入れること。

向かいで同じ操作をしていた私、区切りのタイミングにひと休みしながら、このベテランがどんな仕事ぶりなのかを観察。するとすると、ここで驚いた訳です。驚きポイントは写真に写っています。どれだか分かります?

さて、答え発表に参りましょう。驚きポイントは、ランダムに歯抜けになっているもの。写真右側、赤い箱に入った白いチップ(使い捨てスポイトの先っちょのような道具です)。あら、ランダムに使うのね、端から順にではないらしい。検体取り違えチェック機構はチップに求めてないらしい。なるほど。

どうですか、伝わったでしょうか。96ウェルの8×12に並んだ道具や実験に慣れてる人には想像がつきやすいのかと。そうでなかったらごめんなさい。

やり方いろいろ、とある目的地に行くのに道順はどれでもいいように、個性もそれぞれ。

私にとって実験操作は昔とった杵柄、一歩引いた目線から、プロの仕事、同業者の仕事ぶりをつぶさに見ることが出来て、とてもよい機会だったわけでした。

 ☆ミ