DNAFORM’s diary

企業ブログです

クスリと薬剤

かゆみのおクスリ
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わが社ダナフォームでは、次世代シーケンサーを使った遺伝子解析の受託サービスを行っております。本日は、仕事で聞いた名称を、思いがけず我が身に使用することになった話で参りましょう。

ユーザーさんの多くは大学の先生で、他には研究所や民間企業などからの注文もやってきます。学部でいうと、医学部や理学・農学、獣医、畜産、水産、工学系などもあり、DNAやRNAを扱う研究者さんにご愛顧いただいています。

さて、そんなご依頼のなかには薬剤の治療効果を見る基礎研究もあるはず。注文にあたり詳細を聞くことはほぼなく、概ねサンプル名からの推測だったりします。

バイオ系の私、大病もなく、クスリに詳しいはずもなく。しかし最近、ちょっと忙しい日々が続き、腕と頭皮のかゆみが出たので皮膚科に行き、おクスリを処方してもらいました。ジェネリック(後発品)と先発品のご希望ありますかなどアンケートに答え、出てきたものは。

ええ、そうです。ご想像のとおり、とあるご依頼サンプル名にあったその名前でした。実験マウスに投与ナシ、薬剤A、薬剤B、3グループの遺伝子解析。

わーぉ、マウスと私、同じクスリ!


調剤薬局での説明は、アトピーなどの皮膚炎に塗る、ステロイド系とそうでないクスリだそう。どちらも先発品。後発品は出てないそうな。そうか、クスリ界の有名人なのか、たまたまその2つだったのか。

いずれにしても、皮膚科ドクターの選択の妙。偶然なのか、当然なのか、王道なのか。

遺伝子解析では痒さを数値化することが出来ませんが、炎症や免疫に関する遺伝子が動いているかを数値にすることは可能です。(遺伝子ノックアウトにより、生まれつき痒々の運命をもつマウスがいるそうな。)免疫系、インターロイキンなどをはじめ、多くの遺伝子の発現がかなり変動(Up-regulated/Down-regulated)します。

そして私は、マウスと同じクスリを塗って、かゆみが治まるものか、肌で感じてみようかと思っています。

 ☆ミ